消費者金融、サラ金、闇金、これらの金融業者についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
おそらく「消費者金融はなんとなく怖い」「お金を貸してくれる業者はどれも危なそう」といった印象を持っている方も多いと思います。
それぞれの違いをあまり理解していないと「消費者金融＝サラ金＝闇金」と混同してしまいがちですが、実はこれは間違った認識で消費者金融もサラ金も国に認められた正規の金融機関なんです。
一例で言うと、消費者金融のアコム（カードローンやACマスターカードを取り扱っています）は国に認められたれっきとした金融機関です。
では、それぞれに一体どのような特徴や違いがあるのでしょうか。
目次
消費者金融について
まず、消費者金融とサラ金ですが、どちらも個人に無担保でお金を貸して利益を出している貸金業者の呼び名です。
その言葉が指す意味は同じですが、CMなどで馴染みが深いのは「消費者金融」の方ではないでしょうか。
日本には数多くの消費者金融があり、CMや街頭広告などでもよく耳にするアコムやプロミスといった大手から、地元の中小消費者金融まで規模は様々です。
住宅ローンのように大きな金額を貸し出しすることはほぼありませんが、無担保、無保証人で利用でき、使用目的を問わず自由に使えるのが魅力です。
サラ金は消費者金融の昔の呼び名
次に「サラ金」ですが、これは消費者金融の昔の呼び名です。
サラ金とは1970年代の高度成長期に生まれた言葉で、「サラリーマン金融」の略称です。
当時はサラリーマンを対象とした貸金業者が多かったことからこの名前が使われていました。
しかし、「サラ金＝高金利での貸付や激しい取り立て」というイメージが付いてしまったことや、サラリーマンに限らず自営業や主婦も利用していることから、「サラ金」ではなく「消費者金融」という呼び名が使われるようになり今に至ります。
消費者金融は貸金業法に則った正規業者
貸金業者として営業をするためには、貸金業法に則って都道府県知事の登録をしなければならないという決まりがあります。
消費者金融は、この法律に則って貸金業を営んでいる正規の業者です。
借金といえば高い金利や厳しい取り立てを連想しがちですが、きちんとした正規業者は法律を遵守した上でお金を貸してくれるので安心してお金を借りることができます。
借入額によって金利は異なりますが、年18％前後での貸出が一般的です。
違法金利である年利20％以上で貸し出すことはありません。
また、入金催促の電話をする場合も、着信は1日3回迄、夜20時以降は禁止など厳格なルールが設けられています。
契約者本人以外には取り立て行為は禁止されているので、家族や職場に迷惑がかかることもありません。
絶対関わらないで！闇金は違法業者です！
貸金業法に基づいて届け出をした上で営業をしている正規の貸金業者がいる一方で、登録をしないまま貸金業を営んでいる業者も存在します。それが社会でもよく問題になっている「闇金」です。
闇金の営業実態
非合法で営業をしている闇金は、当然のことながら法律で定められたルールは全く守りません。
10日で1割のトイチ、10日で5割のトゴなど、法定金利を大きく上回る金利でお金を貸し、容赦なく利用者を追い込みます。
そして、返済が滞ると更に厳しい状況が待ち受けています。
脅しや暴力など、威圧的な態度で法律を一切無視した取り立てを行い、自分だけではなく家族や恋人、職場など周囲のあらゆる人にまで被害が及びます。
ブラックでも借り入れできるが行き着く先は…
闇金は、銀行や消費者金融といった正規業者からはもう借りることができない多重債務者などが行き着く先ですが、一度利用してしまうと抜け出すことはほぼ不可能です。
「ブラックOK！」「無職でも歓迎！」など甘い宣伝文句を謳っていますが、それに釣られて「すぐ返すつもりだし、少しだけなら…」と利用してしまうと、借金は急激に膨れ上がり、取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。
消費者金融やサラ金と違い、法律を無視した営業を行っている闇金には絶対に近づいてはいけないということを肝に命じておきましょう。
正規業者ならどこも安全？怪しい業者には注意！
消費者金融は貸金業法に則った届け出をしている登録業者です。
「登録業者であれば合法的な貸出をしてくれるから安心！」と感じてしまいますが、実は正規業者の中にも限りなくグレーな営業を行っている業者もあります。
特に注意しておきたいのが、「街金」と呼ばれる中小規模の消費者金融です。
グレーな営業も実は多い街金
あまり宣伝をしていないので知名度は低いですが、有名な大手業者以外にも、中小消費者金融は全国に多数存在しており、法律に則ってお金を貸している優良な業者ももちろんありますが、ブラックに限りなく近い業者も多いのが実情です。
正規業者と言いながらも、法外な金利で貸付を行うなどの違法な行為を働いており、実質的には闇金を利用しているのと変わりはありません。
こうした街金を利用する場合は、法定金利の範囲内か、所在地や連絡先に不審な点はないかなどを判断してから取引を開始することが必須です。
安心とサービスを兼ね揃えた大手消費者金融
きちんと見極める自信がないという方はやはり大手消費者金融を利用するのが最も確実です。
知名度が高い分、世間の目もあるので、法律に反することは絶対に行いません。
「でも、やっぱり銀行の方がきちんとしていて安心感がありそう…」と考えている方も、一度大手消費者金融を利用してみるとその考えも一転するでしょう。
ビジネスとしてのレベルも高く、銀行と同じようにきちんとした手順を踏んでお金を貸してくれます。
【まとめ】やっぱり安心なのは大手消費者金融！正しい知識をつけて賢く利用！
消費者金融、サラ金、街金、闇金、これらは全て個人へお金を貸し付けている金融業者ですが、簡単にまとめると以下のような違いがあります。
- 消費者金融…貸金業法という法律に則ってお金を貸している業者。
- サラ金…消費者金融の昔の呼び名。
- 街金…小規模な地域の消費者金融。中には違法業者も。
- 闇金…法律を無視してお金を貸す違法業者。
消費者金融やサラ金は闇金と混同されやすく、マイナスのイメージを持たれやすいですが、実際には法律に基づいて営業を行っている合法的な貸金業者です。
法律を無視した金利や厳しい取り立てを行う闇金とは異なり、法律の範囲内で業務を行っているので安心して利用することができます。
ただし、街金と呼ばれる中小規模の消費者金融の中には、正規業者でありながら、裏では闇金と変わらない行為を行っている業者もあります。
自分で確実に合法的な業者だと判断ができるケースでなければ、安易に街金を利用するのはリスクが伴います。
こうしたことを踏まえると、やはりお金を借りる上で安心なのは大手消費者金融です。
商品内容や審査なども、きちんと法律を遵守しており、安全な取引を行うことができます。
安全にお金を借りるためには、まずは自分がどのような業者を利用しようとしているかきちんと把握しておくことが必要です。
お金を借りたいと考えている方は、正しい知識を身につけて、上手に利用しましょう。
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